唾液検査
増田歯科では、お口の健康状態が一目でわかるSMT(多項目・短時間唾液検査システム)を導入しています。SMTを使用すれば唾液検査をしてたった5分で虫歯リスク判定、歯周病リスク判定が出来るようになります。ぜひ、お気軽にお声かけ下さい。
SMTで測定できる6項目の唾液因子
SMTは試験紙を用いて、むし歯菌・酸性度・緩衝能・白血球・タンパク質・アンモニアの6項目を測定します。その検査結果は、既に確立された各種の分析法と相関を示すことを実証済みです。
各項目の説明
▼歯の健康に関する項目
【むし歯菌】
むし歯菌が多いと、歯の表面に歯垢(プラーク)が付着しやすく、歯の健康を損なうことがあります。SMTでは、う蝕原性菌数との関連性が認められているグラム陽性菌群によるレサズリンの還元能を検出しています。
【酸性度】
唾液の酸性度が高いと、口腔環境は酸性になり、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすくなります。SMTでは、pH指示薬の呈色変化から水素イオン量を検出しています。
【緩衝能】
唾液には、むし歯菌や食物由来の酸を中和する機能(緩衝能)がありますが、その働きが弱いと、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすくなります。SMTでは、一定量の酸存在下の複合pH指示薬の呈色変化から、酸に対する唾液の中和力を検出しています。
▼歯ぐきの健康に関する項目
【白血球】
歯と歯ぐきの間で細菌や異物が増加すると、生体の防御作用により唾液中の白血球が増加することが知られています。SMTでは、尿検査に用いられている試験紙の技術を応用し、白血球エステラーゼ活性を検出しています。
【タンパク質】
口腔内細菌や、歯と歯ぐきの間にあるバイオフィルム(プラーク)の影響により、唾液中のタンパク質が多くなることが知られています。SMTでは、尿検査に用いられている試験紙の技術を応用し、色素結合法により総タンパク質量を測定しています。
▼口腔清潔度に関する項目
【アンモニア】
口腔内の細菌総数が多いと、唾液中のアンモニアが多くなることが知られており、口臭等の原因になるといわれています。SMTでは、血液検査で用いられている試験紙の技術を応用し、ブロモクレゾールグリーン(BCG)の発色によりアンモニアを検出しています。
SMTの検査方法
SMTは3ステップの簡単操作で、測定時間はわずか5分です。
1.採取
「10秒間、軽く洗口する」
SMTの測定には、洗口吐出液を用います。洗口用水(3ml)を口に含み、口腔内全体にいき渡るように10秒間洗口するだけで試料の採取が完了します。
2.測定
「試験紙と専用機器で測定する」
洗口吐出液を試験紙に点着して専用機器にセットすれば、測定がスタートします。測定時間はわずか5分。SMTは1回のアポイント中に結果をフィードバックできるスピード検査です。
3.結果
「測定結果を共有する」
測定結果はパソコンに転送され、簡単に結果シートを作成できます。歯の健康、歯ぐきの健康、口腔清潔度に関する項目をチャートで表示し、その場で共有します。
顕微鏡検査
お口に潜む菌
カビ菌は口腔内常在菌で、口の中に必ず住み着いている菌です。退治しても生活環境の中で再び口に戻ってきます。全滅させることは不可能ですが、カビ菌が増えすぎてしまうと歯ぐきの腫れなど悪い影響が出てきます。また、カビ菌は歯周病菌の快適な住みかにもなるので歯周病が再感染しやすくなります。歯周病菌が再感染していないか、カビ菌が増えすぎていないか、定期的に検査を行うことをおすすめします。