虫歯の感染
生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌は存在しません。虫歯菌は唾液によって感染していきます。子どもと同じ箸やスプーンなどを使ったり、咬み与えなどをすると感染の原因になります。
一度虫歯菌が定着してしまうと虫歯になる可能性が高くなります。特に1歳半〜3歳までの間が母子感染しやすく、感染の窓と言われています。虫歯の原因菌であるミュータンス菌に感染する時期が遅ければ遅いほどお子さまの虫歯予防につながります。
ミュータンス菌
乳歯の役割(乳歯の虫歯治療の重要性について)
乳歯は、生後6カ月ごろから生えはじめ、2~3歳までに上下左右で20本が生えそろいます。食べ物を小さく咬み砕いたり、正しい発音をするために大切な役割をもつ乳歯は、その他に子供のあごの骨の成長を促進したり、顔の形を整える役割を持っています。
乳歯の役割は大きく分けて3つあります。
それぞれを詳しく見てみましょう。
1.咬むこと
よく咬むことでお子さんの成長・発達に必要な栄養が効率よく吸収されるとても大切な役割を持っています。また咬むという動作は、脳の発達にも役立つと言われています。
2.発音
幼児期はたくさんの言葉を覚えていく時期です。この時期に歯が健康であることで正しくきれいな発音が可能になります。
3.永久歯の誘導
乳歯から永久歯に生え変わる時期には、乳歯の根は吸収されて次に生えてくる永久歯を誘導します。虫歯などで乳歯を早期に失うと、後から生えてくる永久歯がきちんと生えてこなくなることがあります。
どうせ生え変わるのだからと粗末にしていると、、、
- 咀嚼(そしゃく)障害 ⇒ 食べられない、偏食の原因
- 発音障害 ⇒ うまく話せない
- あごの成長異常 ⇒ 顔の形の不調和
- 不正咬合(ふせいこうごう) ⇒ 歯並びが悪くなる
などの症状を引き起こします。また、永久歯の虫歯や歯肉炎の原因になります。